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法理論の歴史

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    from 法理論の再興 第一章 位置と機能 法理論の歴史

    • 法理論(つまり法をどのように見るか)についての歴史、さまざまな考え方
    • ケルゼン: 純粋法学
      • 規範の論理的な意味を追求していた
      • 方法二元論
        • 存在: 事実の話、〜である
          • de: ザイン
          • これを説明するのは、自然科学の「因果」
        • 当為: 規範の話、〜べき
          • de: ゾレン
          • これを説明するのは、法学の「規範」
        • この二つは別世界の話だという話
          • つまり、法で記述される「〜べき」と、現実世界の「〜である」が一致する訳ではない
          • 例: 盗み
            • 当為: 「盗むなかれ」という規範がある
            • 存在: 世界では窃盗は多発している
            • 当為(規範)から存在(事実)も、その逆も導出できない
              • 二つがイコールで結ばれる訳ではないという話らしい
        • 自然科学では、「存在」の理論を扱う
          • 物理でF=maだね、みたいな話
        • 純粋法学では「当為」の理論を扱う
          • 根本理論(憲法みたいなベースの法)によって、体系性を確保する
        • 言いたいことは、この二つの視点をごっちゃにしないで、法学は「〜べき」の理論に集中しようぜという話かな?blu3mo.icon
        • 先生が言及していた、死刑執行を「人が死んだ」ではなく「死刑執行」として捉えることがどう「べき論」なのかがよく分からんblu3mo.icon
          • 「大犯罪を犯した人は死ぬべき」という「べき論」であるということかblu3mo.icon
    • ウェーバー: 法社会学
      • 社会学的アプローチで法を見る感じ?
      • ケルゼン方法二元論と同じように、規範と事実を区別する
        • 当為の世界: 法学(法理論)的な見方:
          • 法の命題を集めて体系化、みたいな
        • 存在の世界: 社会学的な見方:
          • 人間の行動を事実として規定する根拠の表現としての法

            • ?
        • 違い
          • 二元論を考える目的は真逆
            • ケルゼンは当為を扱う純粋法学をやろうとしたけど、ウェーバーは存在を扱う法社会学の方に興味があった
            • つまり、存在(事実)としての法を重視した
              • 法も社会学的な現象じゃん、という話かな?blu3mo.icon
          • 二つの世界が全く干渉していないのではなく、お互い影響しあっているとする
            • やっぱそうだよね、ケルゼンみたいに没交渉であると考えるのはよく分からんblu3mo.icon
            • その上で、どう影響しあっているかとかを考えたい、という学問
              • Ex: Q. なぜヨーロッパの大陸のみ合理的な大陸法がそもそも生まれた?
                • A. ローマからの系譜でうんぬんかんぬん
                • (存在が当為に与えた影響)
    • エールリッヒ:
      • 方法二元論をやめた、当為=存在
        • 二つの世界は重なる、と
      • 法は社会連関から生じる生きた法

        • 「社会連関」は、規則のパラドックスで言及されているようなループのこと
          • こういうループによって常に法が更新されていくなら、法生きてるね、という表現をする
        • ケルゼンと対極にある考え方
        • こういう、生きた法をどう体系化して見るか、という法理論を扱う
          • なので、これは実地調査がメイン
    • then: パーソンズ, ルーマン: 法システム理論