<文献ログ> 自律分散システム研究の課題と将来 (1993)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/32/10/32_10_789/_pdf
「生物に学ぶしなやかなシステムの実現に向けて」
基本要件
自律: 自ら立てた規範によって自らを律する (≠ 好き勝手動ける)
- ただ、その規範には全体に従うことが含まれる
- 「自由とは必然性の洞察である」- ヘーゲル
システム全体の情報を、どのようにして構成要素である個の中に作り込むかにかかっている
- 情報を圧縮して基本ルールの形にする
- そのルールは、全体の情報を持ち、かつ相互作用する
- 相互作用という点を忘れないようにしたい、因果を意識
個が協調した結果の全体は、それ自体が「個」として捉えられる
- フラクタル構造っぽいねと言う話
相互作用
- 二通りの「相互作用の場」の解釈
- 自分及び他の個の集合を場と捉える
- or
- 系を構成する要素のうち、個を除いたものを場と捉える
- 要は、
- 全体の情報を知る仕組みをそれぞれの個に作るか、それとは別に情報共有の場を設けるかにかかっている
- 自分で認知するかどうかみたいな考え方かな
- ロボットで考えると分かりやすそう
- 前者: 自分の視界に入っているロボットの位置で判断
- 後者: 位置情報を全員が共有する
- 情報処理分野だと、データフィールドを設けられることが多い(後者)
- ここは自律分散の重要な論点
- 二通りの「相互作用の場」の解釈