Kineto説明_20210130
Kinetoとは_OLD #
# Kinetoとは
Kinetoは、「️再生」できるオンライン黒板」です。
従来のオンライン黒板(Jamboard, Miro等)にあえて時間的制約を与え、「時間軸」を黒板に生み出します。
- それによって、「黒板」というメディアの次元を時間方向に拡張します。
授業に参加している学生は、黒板への「書き込み」や「付箋」を用いて他人と考え・感情のやりとりを行う事ができます。
- 黒板に書かれた内容は、時間軸の「書かれたその時」に紐付きます。
- 例: 学生A(10s), 学生B (20s), 学生C (30s) がいて、学生Bが何かを書き込んだ場合
- 学生Aは、10秒後に学生Bが書き込んだ時間軸上の点に辿り着き、学生Bの書き込みが画面に表示されます。
- 学生Cからすると10秒前の過去が改変されたことになり、学生Bが書き込んだ瞬間に学生Cの画面にも書き込みが表示されます。
- (TODO: こんな感じの説明をするGIF欲しい)
教師は、🎞授業映像を「再生できる黒板」上にアップロード/配信できます。
- 映像は学ぶ内容の説明だけではなく、黒板の「土台」としての役割も持たせられます。
- 塗り絵の塗られる前の絵のような、生徒の書き込みありきのイメージです。
- 「土台」としての授業映像のイメージ:
- 「土台」の上に書き込みや付箋が貼られた後:
- 映像は学ぶ内容の説明だけではなく、黒板の「土台」としての役割も持たせられます。
# ポイント1: 文脈の同期したコミュニケーション 📕
- 非同期的授業の欠点の一つとして、「文脈の同期したコミュニケーション」が取れないという点がありました。
- Ex: 授業に参加してすぐの人が、すでに終えた人と情報交換する場合、先の内容をネタバレされ、自分で思考する機会が失われてしまう
- Kinetoを用いた授業体験では、時間軸上の「その時」に他の人がどう考えたか・感じたかを知れます。
- よって、情報交換・コミュニケーション時のネタバレを避けることができます。
- 情報を知るだけではなく、教師がデザインする「学びのプロセス」を追体験する事ができます。
# ポイント2: 時間を共有している感覚 🙌
- 非同期的授業の欠点の一つとして、「時間を共有している感覚」が得られないという点がありました
- Kinetoを用いた授業体験では、実際には同期していない他の人とも「時間を共有している感覚」を持つことができます。
- 理由
- 文脈が共有できているため、同じコンテンツを体験している感覚を得られる。
- 付箋や手書きでコメントする時、結果だけではなく入力過程も一文字づつ共有される。
- コメントしている他人の存在を強く感じられるため、「時間を共有している感覚」を持つ事が出来る(仮説)
# ポイント3: 時間操作 🕰
- 同期的授業の欠点の一つとして、自由な再生位置の操作ができないという点がありました。
- Kinetoを用いた授業体験では、非同期的授業のように⏸停止、⏩早送り、↩️10秒戻し等の操作が可能です。
- それぞれの学生が、授業を自分に合った学びの速度に調整できます。
# ポイント4: 弾性同期 🪄
- 「再生できる黒板」の課題の一つとして、時間軸の先頭を走る人は、他人の書き込みや付箋をほとんど見れません。
- これを解決するために、Kinetoは==弾性同期==という新しい形の同期を提案します。
- 弾性同期によって、Youtube授業のような自由な再生位置の操作と、Zoom授業のような他人との同期を両立します。
- これによって、時間軸の先頭を走る人の孤立を避ける事ができます。
- (仕組み: 各学生の再生速度が0.9~1.2倍速の範囲で調整され、お互いに引き寄せ合う)
- 詳細 👉 「弾性同期」
# おまけポイント: 教師用の記録分析 📈
- 教師のサポート機能として、アナリティクス機能を準備しています。
- Kinetoでは、それぞれの学生がどのように⏸一時停止・⏩早送り・↩️10秒戻しなどの操作を行ったかが記録されています
- このデータを、授業後の振り返りなどの用途にお使い頂けます
- さらに、繰り返し↩️10秒戻し操作が行われた場所を見やすくビジュアライズする機能も開発予定です
# まとめ
- 従来のオンラインホワイトボードに時間軸を付与した「再生できる黒板」によって、同期的授業と非同期的授業のトレードオフを解消しています。
- 非同期的授業の欠点である「文脈が同期したコミュニケーションがとれない」「時間を共有している感覚が得られない」という問題を解決しながら、非同期の利点である「自由な再生位置の操作」も保っています。
実際にどんな授業で使うと良いのかイメージが湧かない
- 👉「授業事例」にまとめました
使ってみたい、どうすれば良い?
- 教師の方はこちら 👉「導入のしかた」
- 生徒の方はこちら 👉「生徒用アプリのインストール方法」
教師が授業中に拾えるコメントは、時間軸上で先頭にいる人のものだけ?
- ライブ配信モードで使用する場合は、そうなってしまいます。
- 大きなデメリットだとは思っていますが、これは割り切っています。
- 事前に映像を録画するモードで使用する場合も、(当然ですが)生徒の発言で授業の展開を変える事はできません。
- ただこの場合は授業中に教師の手が空いているので、出たコメントをKineto上もしくは別チャネル(Slackなど)で拾うことはできます。
- Kineto上の生徒のコメントを効率よく拾えるような機能が実装予定です。
- ライブ配信モードで使用する場合は、そうなってしまいます。